セカンドライフスケッチ帳 〜心ときめく刻〜

これからの人生をもっと素敵に軽やかに

セカンドライフ自分流 ~挫折から今の自分になるまで~ 

あなたは今までどんな人生を送って来ましたか?

親の前ではいい子として、子供達の前ではいい親として、職場では頼れる存在として

そんな日々を過ごしてきたのではないでしょうか?

 

これから迎えるセカンドライフでもそんな毎日を送りますか?

今もう既に過ごしているセカンドライフでもそんな毎日を送っていますか?

こんな事を問いかけてしまいたくなったのは私自身の挫折と
そこから立ち直るまでの話に関係があるからです。

 

親の老後の世話を理由に退職した後、当の親が急逝し、

自分が生きる意味を見失い生きていく気力を失くしてしまった時期がありました。

 

親の介護を覚悟していた当時の私は人の目を気にして、親のために生きる事を

生きるための心の支えとしながら、

心のどこかで自分らしく、もっと自由に生きたいと切に願っていました。

ところが、その存在が急にいなくなり、葬儀や遺品整理が終わり、

自分だけの時間を自由に使えるようになると

どうしたらいいか分からなくなってしまったのです。

 

元教師のさがで何かを学ぶ事は苦ではなくオンラインやリアルのセミナーに参加しまくり、その事をSNSで発信し「すごい!」と言われる事を生きがいにしていた時期もありました。

 

でも心は空っぽで虚しさだけがつのって行きました。

「自分軸がしっかりしていないからだ」とビジネスの勉強をしたり、

何度も何度もセルフブランディングをして、

起業して、お金を稼ぐ事を目指していた時期もありました。

 

それでも、いざ本格的に始めるとなると急に自信がなくなり、

何か理由を見つけては諦めてしまうのです。

ただブランディングをしてプチ起業をしようとした努力を誰かに知って欲しくて

SNSでの発信だけは続ける日々が続いていました。

 

それはある意味、演技であり弁解でした。

自分を卑下して憐れむ事で周囲の人の関心を引きたかったのかもしれません。

 

そんな中で自分の密かな楽しみとして、
YouTubeでショート動画を作りアップしたりインスタグラムでリール動画をアップするようになりました。

最初はしょぼい視聴回数や、ほぼ変化のないチャンネル登録者数、フォロワー数に一喜一憂し、心が折れそうになる事もありましたが、今では自分なりに気に入った動画が出来ればOKと思って楽しんでいます。

とてもニッチで自分だけの世界なのですが、外出した時に動画のネタになりそうな場面や景色を見ると心がざわついて録画せずにはいられなくなります。

 

動画の編集は奥が深く、もうすぐ還暦の私にとっては難しい事も多いのですが、出来上がった時の達成感はなにものにも代えがたく喜びにあふれる瞬間です。

 

そして投稿の瞬間。一人でも多くの人に見てもらえたらという気持ちと作品として出来上がったのだからこれでいいという気持ち。

投稿した後は、やはり視聴回数が伸びれば、飛び跳ねたいような気持ちになるし、誰も見てくれなければ心が萎えます。だけど自分では「素適な作品が出来た!」と思っているので公開を取りやめたり削除したりはせず、そのまま置いておきます。
その動画をいつか誰かが見てくれるかもしれないからです。

 

日常の中のちょっとした幸せは暮らしに彩りをもたらしてくれます。普段とは違う料理をする時は、動画にどう撮ろうと悩み、珍しいものを買った時はどんなアングルでどう撮れば、動画で上手く紹介出来るだろうと悩みます。

それが今の小さな幸せです。動画の撮影をしようと思ったら、元気に動け歩ける自分でいる事も必要で、日頃から食事や運動も気を付けるようになりました。

 

退職してしばらくは、それまで自分自身の収入がある生活をしていたので、何とか収入を得たいと個人開業届を出し、集客のために必死で見栄を張った投稿や上から目線のセカンドライフについてのヒントや情報を投稿をしていた時期もありました。

これは、それまで生きて来た「いい子」の自分を捨てる事が出来なかったから。

いつまでも「いい子」と思われたい、すごい人と思って欲しいという願いが大きかったからだと思います。

でもね、その自分に疲れてしまったのです。

もう自分のことを心配してくれる親もいません。自分のやっている事をほめてくれる存在はいなくなってしまったのです。いい年をしておかしいと思うけれど長年の「いい子の習慣」は親という存在がなくなっても自分の中に残ったままでした。

 

でも今は違います。きっかけは「人生リ・デザインの旅」という素敵なイベントに参加させてもらった事です。そこで過ごしたかけがえのない時間を通して自分に還る事が出来たように思います。

 

今はお金より、セカンドライフ世代の方で私の活動に興味を持って下さる方とこじんまりと集まって、手を動かしながらおしゃべりしたり(ここは元家庭科教師なのでネタはいろいろ持っています)、ティータイムを楽しんだり、セカンドライフを楽しむアイデアを話たり場づくりが出来ればと考えています。

 

セカンドライフ世代の方で繋がって下さる方にとってのセカンドライフのサードプレイス。ちょっと息抜きしたい時や、楽しい気分になりたい時、ワイワイとおしゃべりしたい時、そんな時に気軽に集まれる場所づくり。それが今の私の理想の未来です。

 

それがいつ、どんな形で実現出来るかは分かりませんが、それが実際に出来る上がるまでの事を出来るだけライフスケッチに書きとどめていければと思います。

お読みいただきありがとうございました。

 

記事に出て来るYouTubeのチャンネルはこちらです。

https://www.youtube.com/channel/UCHr1Z09IDdys7mFckKquvRQ

 

在職中の楽しかった思い出から「大人のための放課後家庭科室」というチャンネル名にしました。この名前にするまでの紆余曲折あったのですが、そのお話は違う記事でお届け出来ればと思います。


【おわり】