「老後の心配はおやめなさい」は、親の老後や自分の老後について不安になっている
ミドル世代(特に50代)の方におすすめの本です。
この本では、老後に備えるために必要な知識や対策がわかりやすく紹介されています。
たとえば、親の老後が心配なら、親が持っているお金や財産を確認しましょう。睡眠貯金や休眠貯金があるかもしれません。
私自身は実の親が1人暮らしになった時、遠くに離れて暮らしていた事と嫁に出た人間という意識が強くて聞けなかった事を後悔しています。母が急死した時にお金の事がよく分からず大変な思いをしたからです。
また、親が金融機関や詐欺に騙されないように注意したり、相続や介護に関する法律や制度を知ったりすることも大切だと改めて痛感させられました。以前、家庭科教師をしていた時に高齢者を狙う手口が巧妙になり被害が増加している事を調べて知りました。本にも書かれているように、普段から親御さんとコミュニケーションをとり、何かあった時に相談してもらえる関係を作っておく事がとても大切だと思いました。
自分自身の老後が心配な場合は、仕事や年金、資産運用などについて本に書かれている事を参考にして考えてみましょう。
定年後も働きたい場合や起業したい場合の注意点などがのっています。また年金の受け取り方も重要です。そして資産運用も落し穴が多いので注意が必要だという事が本を通してよく分かりました。
本を読むかぎり、リバースモーゲージやアパート・マンション投資などはリスクが高いと感じました。テレビのCMなどを見ていると、リバースモーゲージなどは魅力的に感じますがメリットだけでなくデメリットもしっかり調べた上で活用出来るといいかと思います。
介護と医療のお金も気になりますが、この本から日本の保険制度は充実している事が分かったので、いたずらに不安がらず介護費用や医療費について正しく把握する事が大切だと思いました。
今はオンライン服薬指導やオンライン診療などの新しいサービスも活用できます。本の中には、退職後のセカンドライフなどで医療と介護に必要と考えられる具体的な金額が出て来ます。ひとつの目安として老後に向けての安心材料になると思うので、気になる方は読んでみて下さいね。
また、墓じまいや親御さんが望んだ場合は生前葬なども考える必要があるかもしれません。相続税対策としては墓地や仏壇を購入することも一つの策だという事です。
親御さんもご自身も両方にとってエンディングノートを書くこともおすすめだという事です。これは私自身も痛感しました。うちの母の場合は、どんな最期を望むのか何も残されたものがなく、急に旅立たれた時、どうすればいいか途方にくれてしまったからです。
このように「老後の心配はおやめなさい」は、老後に向けて自信と希望を持つために役立つ本です。この本を読んで、親御さんやご自分の老後の不安を少しでも解消し、人生を楽しんでいただければと思います。
「老後の心配はおやめなさい」
アマゾンのリンクはこちらです。本が気になったからはぜひ手に取ってみて下さいね。
少しでもお読みいただいた方のセカンドライフについてのお役に立てれば幸いです。〈終わり〉