「まるで迷路」
退職後のセカンドライフの日々は、
まるで長い迷路を歩いてい
るような感じでした。
中高生を相手に学校で
家庭科の授業をしていた頃は、
スケジュール帳は真っ黒。
教材研究や実習の準備、
採点、研修セミナーに追われる日々。
退職後、ぽっかりと空いたスケジュールに、不安と焦りを感じた私は、
当時コロナ禍で無料開催されていたセミナーに参加しまくっていました。
教師の性分でしょうか。
「何かを学んでいる」という安心感と、
「誰かとつながっている」という安堵感を求めていたのだと思います。
様々なセミナーやイベントに参加すればするほど、「次回開催」の知らせが届き、新しいセミナーやイベントへと
次々と顔を出す日々。
まさに迷いの中をさまよっている状態でした。
セミナーの参加型と視聴型
これらのセミナーやイベントには、
大きく分けて参加型と視聴型の2種類があります。
参加型は、オンラインでモニター越しですが、ブレークアウトルームでの対話や
ワークを通じて新しい人々と出会い、
充実感を得られるのが特徴です。
ただし、顔出しが原則のため、
自己紹介やワークでの発言には
緊張感が伴います。
一方、視聴型は非常に気楽です。
講演や鼎談、他の参加者同士のやり取りを眺めているだけで良く、
どんな服装でいようと、
何かを食べていようと自由です。
ただし、誰かとつながりを持つ機会は少なく、孤立感を感じることもあります。
ひとつだけ、この時期にやって
良かったと今思うのは、
参加したセミナーや講座について
noteで投稿していた事です。
元家庭科教師の目線で選んだものが多く、こちらのnoteのマガジンにまとめ、
共同運営しているコミュニティの
家庭科の先生方に紹介させてもらっています。
「進化の学校」との出会い
セミナージプシーとも言える日々を
過ごしていた時、有料講座の一つに
「これだ!」と確かな手応えを感じた
ものを見つけました。
崖から飛び降りるような気持ちで
参加したのが、「進化の学校」という講座です。
この講座は、『進化思考』という本を
基に構成されており、当時は著者の太刀川英輔氏から直接フィードバックを
いただける機会もありました。
今となっては笑い話ですが、
当時の私はZOOMの入り方すらおぼつかず、「企業でバリバリ働いている人達向けの講座に、こんな自信のないおばさんが参加してもいいのだろうか」と
不安しかありませんでした。
しかし、「この講座を第二の人生の
ターニングポイントにしたい!」
という強い思いが私を動かしました。
絵本講座への挑戦
退職後の取り組みが
ことごとくうまくいかず、セミナーやイベントを渡り歩いていた私にとって、「進化の学校」はまさに転機となりました。
実は、その頃受けて来たワークショップの一つに、「子どもの頃に好きだったことを手がかりに、本当にしたいことを考える」がありました。
これをきっかけに、子どもの頃好きだった絵本を思い出し、「絵本を使った講座作り」を始めることを考えていたのです。
「進化の学校」で、このテーマを
どう進化させるべきかを模索し、
自分なりの形に仕上げたい!
それが「進化の学校」に参加した
強い動機でした。
その時の絵本の進化については、
こちらの記事でご覧いただけます。
挫折と新たな道
では、無事に絵本講座を始めたのか?
答えはNOです。というより出来なかったのです。
当時、コロナ禍で絵本の読み聞かせ動画が多数配信されており、著作権問題も注目されていました。
オンライン講座の展開を考えていた私には、これが大きな壁となり、
絵本の道を断念しました。
その一方で、「進化の学校」で得た経験と、有料コミュニティでの出会いは、
今でもかけがえのない宝物です。
本当に心の支えとなり、お金にはかえられない価値があったと思っています。
「これだ!」と思う直感に
従い行動してみること。
この姿勢は50–60歳代のセカンドライフ世代にこそ必要なものかもしれません。
ただし、その直感が「もっとお金が欲しい」などの場合には、慎重に考え、周囲と相談することをお勧めします。
新たな挑戦:食文化デザイン
その後、実家の母の急逝や相続問題を経て、心の穴を埋めるように入学したのが大学の食文化デザインコースです。
「完全オンライン」「デザイン」
という響きに惹かれ、
「ここなら新しい何かを見つけられる」
と信じて飛び込みました。
大学生活については、
こちらの記事をご覧ください。
natural-second-life.hatenablog.com
現在、大学生活の継続については悩んでいます。この迷いや葛藤については、下記の投稿でご覧いただけます。
natural-second-life.hatenablog.com
natural-second-life.hatenablog.com
まだ、最終的にどうするかは
決めかねていますが、
今は、迷いや葛藤を経て、
新たな道が見えてきました。
それは、「絵本」ではなく
「物語」や「ストーリー」を
テーマにしたセッションや
ワークショップの企画です。
進化思考や食文化デザインで
学んだ内容を取り入れながら、
オリジナルな講座を作りたいと考えています。
講座の内容が決まったら、
ブログで紹介させていただければと
思っています。
最後に
長文をお読みいただき、
ありがとうございました。
この記事に出て来た
『進化思考』という本のアマゾンの
サイトはこちらです。
皆さんはセカンドライフを
どのように進化させたいですか?
これからセカンドライフに入る方は、
どんな未来を描いていますか?
この記事が少しでも
皆さんのお役に立てれば幸いです。
(終わり)